専業主夫への道。

 〜Road to be a House Husband. & I was born to be a House Husband.〜

バレンタインの思い出。1枚も2枚も(チョコだけに?)ウワテな女の子たち。

今週のお題「バレンタインデー」

バレンタインデーの思い出

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あれは、今からずいぶんと前のこと ───

大学生だった僕は、小さな私設の学習塾で講師のアルバイトをしていました。

クソ生意気な子供がいたり、ネクタイを締めなくてはいけなかったり、自分のテスト期間でも決して休めなかったりと、いろいろと大変でしたが、時給が良かったので我慢して結構長いこと続けていました。

当時、時給換算して、コンビニのバイトよりも4倍以上ありました。

 

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それに、誰かに何かを教えるというのが性に合ってたのかもしれません。今ではまったくそんな仕事していませんけど。

 

塾講師と言っても、黒板やホワイトボードを使って、大人数の前で問題を解くとかいうわけでなく、パーテーションで仕切られた数人、2人から4人を対象にして、問題集を解かせ疑問点に答えるといった形でした。

だから割りとすんなりと生徒たちとは仲良くなれました。

 

 

そして2月14日を迎ました。

教え子からチョコレートを貰えるだなんて、まったく期待してなかったし、入試も近かったからそれどころじゃなかったろうし、彼女もいなかった僕は、むしろバレンタイデー自体を忘れていました。

 

 

それは授業が終わりそうな頃に

 

いつも一緒に教えている、女の子仲良し3人組から、それぞれ1個ずつ隠すような感じで、小さくてカワイイ、バレンタインのチョコが入っているであろう箱を渡されました。こっそりと。

 

曰く ───

  • 今年は受検だし、そんなことしてる場合じゃないでしょ、と親にも学校の先生にも言われた。
  • でも、先生(僕のこと)にだけはあげたかった。
  • 先生だけなので、他の先生には絶対に黙ってて欲しい。

 

 

そりゃあ、嬉しいですよね。めちゃくちゃ嬉しいでしょ。

べつにどうこうしようとか思ってなかったけど、受検とかで精神的にも忙しい中、準備してくれたわけで。

それが、自分にだけだなんて、ね。

 

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僕は「分かった」と黙って頷き、ニヤニヤしないように気をつけながらクールを装い、控室に戻ったのでした。

 

 

 

 

 

ああ、そりゃ、そうだよね。

控室に入ると、まるで自分の心の中の表情をしているかのような、ニヤニヤ顔の同僚がいました。

訊いてもいないのに喋りだします。

いや、実は、生徒からチョコもらっちゃって

なんていうか、俺にだけくれたみたいで、秘密にしてくれって。

うへへ。困ったな~

 

 

困ったのはこっちでした。

その同僚にチョコをあげた生徒たちというのは、もちろん僕にも【秘密裏】にチョコをくれた女の子たちでした。

 

 

結論として

女の子って、Σ( ゚Д゚) スッ、スゲー!!な って感じた思い出でした。

見事に術中にハマるところでした。否、ハマったのかな?

自分が、ニヤニヤして控室に戻らなかったことだけは、良かったと思ってます。うん。

それから約束を守れないオシャベリな男って最低だなと思います。

 

 

後日談

バレンタイデーといえば、ホワイトデーがつきもので、どうしよう、お返し、面倒だなあ、とちょっとだけ思ってたんだけど、彼女たちは私立の学校がすぐに決まり、挨拶もなく(僕の出勤日以外に来たのかもしれないけど)3月14日よりもずっと前に、とっとと退塾していったのでした。

 

まだ個人情報の保護がかなりゆるい頃だったので住所等調べて贈ることも可能でしたが、なにもそこまでねえ。

なにせ、秘密にしてくれってことでしたので…。

 

 

ではでは。