専業主夫への道。

 〜Road to be a House Husband. & I was born to be a House Husband.〜

夏は「怖い話」で涼しくなろう。今年 仕入れた新作の怪談 2018

KWAIDAN ◇ 怪談

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先日、同僚から怖い話を聴きました。

実は会社が潰れそう、とか、俺、前からお前のこと好きだった、とかいう方面の怖い話ではなく(本当はそちらのほうが恐ろしいかも)幽霊、おばけ関係の怖い話です。

そういう話にはありがちなんだけど、本人の体験ではなく、友達の、あるいは友達の友達の話だったりするわけです。
そして内容も、どこかで聴いたことのあるような、ないような話を切り貼りしたようなものだったりするわけです。

今回聴いた話もそんな感じだったかも。でも、夜中の寂しい道を運転中に聴いたものだから、背筋が凍るような感じになってしまいました。

せっかくだから活字に起こしておこうと思います。
でも活字だと上手く伝わらないかもなあぁ・・・


懐かしいお昼のワイドショーの「あなたの知らない世界」風に。

 

 

あなたの知らない世界に出ていた新倉イワオさんの名前を、笑点のスタッフ(放送作家)の中に見つけたときは、ビックリしたものです。
なぜ、心霊研究家が笑点のネタを考えられるんだ!同姓同名の赤の他人に違いない!
と子供ながらに思ってました。まあ、同一人物だったんですけどね。

 

 

 

 

あれは、私が大学生だった頃の話です。

免許を取り立てで、かつ中古車を手に入れたばかりの私は、とにかく運転が楽しくて、昼夜を問わずとにかくハンドルを握って、友達を載せて、いろいろなところへドライブに行ってした。

でもドライブに行って楽しいところなんて、そんなにあるわけでなく、すぐにネタは尽きてしまいます。
そして次の目的地となってくるのは、心霊スポットと呼ばれるところではないでしょうか。
どんな街にも心霊スポットと称されている場所は2,3ヶ所あるものです。
私と同じサークルの仲間の合計3人で夜な夜な怪しげなスポット巡りをしていました。
でも、とくに幽霊を見た、とか、怖い思いをした、とかいうことはありませんでした。

 

そう、その日までは。

 

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その日は、いつもの仲間で集まり、丑三つ時にその街の最強の心霊スポットと呼ばれるところへ行ってみようということになりました。

そこは、数十年前に大きな飛行機事故があり、たくさんの人が亡くなった場所です。
以前はいろいろな心霊番組で取り上げられてましたが、最近はあまり話題にあがってませんでした。
でも、地元では、肝試しなんかでふざけて行っては絶対にいけない場所と言われてました。

 

でも、私たちは行ってしまったのです。

私たち3人は、慰霊の塔があるというところまでの細い山道をどんどん登っていきました。
街灯もなく、暗く寂しい道。対向車もありませんでした。

何のことはなく、慰霊の塔まで到着し、証拠の記念写真を撮り、帰ろうかと車に乗り込んで、エンジンを掛けました。そしてアクセルを踏みましたが一向に車は動きません。

 

はて?

 

エンジンはちゃんと掛かってるし、サイドブレーキも下りてるし。

「おい、どうしたんだよ、なにふざけてるんだ?」

と仲間に言われましたが、どうすることもできませんでした。

 

と、その時、でした。

バン バン バン と外から車を手の平で強く叩くような音がしました。そのたびに振動も伝わってきます。

 

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バン   バン   バン

バン   バン  バン

 

リアウインドウからドア、そしてフロントガラスまでバンバン叩かれている感じがします。

もう怖くて怖くて、思い切りアクセルを踏み込んだ瞬間に、何かのタガが外れたように、車が急に動き出し、すごい勢いで下に降りていきました。
ただの一度も振り返りませんでした。もちろんバックミラーも覗きませんでした。

いつの間にか、車は街中を走ってましたが、誰も何も言いませんでした。

しばらくして、助手席にいた同僚が、おい、見てみて!
とフロントガラスの上部を指さしました。

 

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そこには大量の手形が!!

ぎゃ~!!

本当に叩かれてたんだ!!

とにかく明るく大きい道を選び、深夜営業の有人のガソリンスタンドに駆け込みました。
店員に、給油をし、窓を拭くようにお願いして、我々は休憩所で缶コーヒーを飲むことにしました。

少しすると店員がやってきて言いました。

 

「手形、拭いても取れませんね」

 

「へ、どうして?」

 

 

「あれ、内側の汚れですよ」

 

 


 

 

怪談コラム

怖い話、怪談といえば稲川淳二さん


「やだな~、こわいな~」でおなじみの稲川淳二さん。

たぶん今頃は日本中を駆け回って、毎晩のように会談の全国ツアーをしてらっしゃるんじゃないでしょうか。
まさに稼ぎどき。
最近はテレビでもあまり見かけないし、きっと怪談の公演、しかもこの時期だけでかなりウハウハなのでしょう。

ご多分に漏れず、僕の住んでるところにもけっこう公演に来てくれてました。

でも、夏の、特にお盆の時期なんていうのは、大きい、お客さんのたくさん入るキャパのある大都市なんかで開催されているのでしょう。

そして、僕の住む街へ順番が回ってくるのは、9月の中頃とか終わり頃。
まだ半袖着てるし、昼間は暑いことは暑い頃ですが、もう秋の虫たちが鳴いている頃です。夜になると肌寒い頃合い。

だから背筋も凍るような話をされても、ちょっと盛り上がりに欠けるかもしれません。
今、彼の怪談を聴きたいなら、彼の強烈な顔を拝見したいなら、DVDで満喫するのもいいかもね。

 

 

ではでは。

バンバンバン・・・